おかみの日々徒然

新橋 有薫酒蔵 おかみのブログ
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おかみのピエロコレクション

悲しくても いつも笑ってみんなを楽しくさせる

ピエロのこの健気さに惚れ込んで60年になりました。

1センチから1メートルまで

素材は陶磁器、木、ガラスなど、

今や1000体を越すピエロが 私のそばにいます。

記憶を辿りながら ひとつずつご紹介したいと思いますので

気長におつき合い下さい。

 

その48 本に載ったピエロ

 

 

素材 樹脂 銀メッキ

高さ 18cm

産地 イタリア ミッダ社

30年ほど前に ローマの雑貨屋で

 

樹脂というのは 制作がしやすいのでしょうか。

顔も衣装もすばらしい出来だと思います。

このうっとりした表情を見て下さい。

 

全体的にバランスも良いし

膝を抱いて居眠りをしている時の

手の指の組み具合など

ほんとうにすばらしいピエロです。

 

1996年11月に

詩人の松永伍一先生がプロデュースして下さって

私はピエロの写真集を出版することになりました。

真紅の表紙の 20cm×15cmのおしゃれな本です。

 

この本のために 先生が詩を書いて下さったので

巻頭のページに載せさせていただきました。

そして このピエロがレイアウトに使われたのです。

 

松永先生の詩をご披露します。

 

 

ピエロたちに  松永伍一

 

あけがたの ぼくの夢のなかに、

やぁ と奇声を発して、

躍り出てきたきみのなつかしいポーズ。

イタリアはトスカーナのあたりか。

糸杉が天を射している礦野に、

銀いろの月が美しい。

〈愚者〉と蔑まれても、

涙をこらえて演技したきみの

その影法師に、きょうぼくは出会ったのだ。

きっと、近年

地球が病みはじめたからだろうね。

 

― 生まれたらみんな死ぬのさ。

  王様だって、奴隷だって。

その意味を知らせるために、きみは

神さまから地上に遣わされたのだね。

ああ、その〈黄金の資格〉に

拍手を送らずにいられようか。

道化の悲しみは一片の白い雲に似て、

人生という舞台の上を流れていく。

そんな夢を、

近いうちに ぼくは見るだろう。

 

 

松永先生は 親戚ではありませんが、

親戚以上にかわいがって下さいました。

2008年3月3日ご逝去 77歳でした。

もっと長生きしていただきたかったです。

| おかみ | おかみのピエロコレクション | 19:34 | comments(1) | - | ↑TOP
イタリアのイケメンピエロさんのうっとりとした表情に目が釘付けです。
松永先生の詩を読んで私たちも辛い事や悲しみを乗り越えて生きていると改めて思いました。
幸せな人生だったと言えるようにこれからの残りの日々を楽しく有意義に過ごせると良いなぁ〜
| 黒猫ワグちゃん | 2020/09/16 5:22 PM |










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