おかみの日々徒然

新橋 有薫酒蔵 おかみのブログ
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原爆の日のこと

広島県大竹市に住んでいた叔父は

死んだ私の母の一番下の弟で

その当時 広島に電車通学をする高校生でした。

 

75年前の今朝、満員電車に乗っていて

原爆の閃光と ものすごい爆風に襲われましたが

広島のひとつ手前の駅に止まっていたために

電車は横転せず 叔父は九死に一生を得たのです。

が 彼はこの話以外の 凄惨だったはずの話を

だれにも話してくれたことがありません。

被爆者手帳を持っていましたが 使うこともなく

65歳の時に 病気で亡くなりました。

 

叔父の家は 海のそばにあったので 小さいころから

夏になると泊まりがけで遊びに行っていました。

8月6日が来ると 海が見える広いお縁に

叔父が家族全員を集めて ずらりと並ばせます。

「はよう来て はよう並びんさい。

 海に手を合わせて 拝まんにゃあいけんよ。」

この行事には慣れている家族に混じって 私も手を合わせて

8時15分になると みんなで黙祷したのでした。

 

母が道ならぬ恋をしたために 父はおらず

その母も 私が2歳の時に死んでしまったため

叔父は 私をとてもかわいがってくれて

「おまえは幸せにならんにゃあいけんよ・・・」

というのが 彼の口ぐせでした。

叔父の優しい広島弁を思い出して

今朝は空に向かって手を合わせました。

| おかみ | おかみの日々徒然 | 16:03 | comments(1) | - | ↑TOP
叔父さんの「お前は幸せにならんにゃあいけんよ」という優しい言葉を聞き、私もほろりとしてしまいました。
幼い我が子を残して旅立たれたお母さんの無念な気持ち、伯父さんの慈愛に満ちた言葉に応えて女将さんは明るく美しくそして聡明な可愛い娘に育ちました。
そして今、有薫酒蔵の名物女将としてなくてはならない存在です。
これからも益々元気な活躍を期待しています。
女将さん頑張れ!

| 黒猫ワグちゃん | 2020/08/07 3:19 PM |










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