おかみの日々徒然

新橋 有薫酒蔵 おかみのブログ
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高校よせがきノートを のぞいてみませんか  その300

山梨県 K高校

シバタさん(1990年卒)

2011年1月28日の書き込みから

・・・・・・

学食のラーメンが美味しかった。

前店の寄り道も 良い思い出です。

 

強行遠足のときに

「小諸必着」と101回書かれたメモ書きと

チョークの入ったお守りをもらった日のことは

昨日のことのように覚えています。

・・・・・・

ヒュウガさん(1988年卒)の

2016年2月4日の書き込みから

・・・・・・

ラグビー部の3人で 本日集まりました。

強行遠足の話や 部活の話で盛り上がりましたよ!

強行遠足は3回完歩しましたが もうコリゴリです。

頼まれても もう歩きません。

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〜おかみのひとりごと〜

 

強行遠足ってなに?

小諸必着?

101回?

チョークの入ったお守りってなに?

 

調べてみたら なんと大正13年から続いている

ここの学校の伝統行事とのことでした。

びっくりするほどドラマチックで感動的な

101キロ歩く深夜の遠足だったのです。

 

「カンテイくん」というブログで

すばらしい強行遠足の説明を見つけたので、

長いですが、ぜひ読んで下さい。

「カンテイくん」にお断りなくご紹介することを許して下さい。

 

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昨晩、ふと、20年以上前の記憶がよみがえってきました。

それは私の高校生時代です。

 

私の高校は県下有数の古い学校で、ある伝統行事がありました。

それは「100キロマラソン」です。

 

男子は100キロ離れた隣の県まで一日かけて走ります。

昼間に出発し、次の日の昼間までに到着しなければいけません。

 

腰にはおむすびをいれた風呂敷を巻き、

身体には事故防止用の反射テープを付けて走ります。

(このあたりがいかにも「伝統」の雰囲気がありますよね)

 

たしか、途中に18箇所のチェックポイントがあり、

一定時間内にそれぞれのチェックポイントにたどり着かないと

タイムアウトとなり、そこから先へは走らせてもらえません。

 

ここまでは普通のマラソンです(距離は馬鹿げたレベルですが)。

でも、この100キロマラソンには、もうひとつの顔がありました。

 

それは「ラブロマンス劇場」です。

 

実は、この100キロマラソンは、私達の高校では、

バレンタインデーよりも大切な、1年に一度の重大行事なのでした。

 

私達の高校時代は、(多分)今と違って、とてもウブでした。

思いを寄せる女子は、恋焦がれる男子にある物を渡すことで

自分の気持ちを伝えることができるのです。

 

それは「手作りのお守り」です。

隣の県まで一日中走り続ける男子のために、

女子は気持ちを込めてお守りを手作りします。

 

お守りに入れる物は伝統的に決められています。

絆創膏、チョコレート、チョーク、そしておまじないのメモ。

 

100キロ走ると足の皮がむけるのはザラ、そこで絆創膏の登場です。

チョコレートは、疲れたときに甘いものを食べて頑張れるように。

 

そして、ここからがロマンスです。

 

チョークは男子が夜中に走ったその道を、

次の日が明けてから50キロを走る女子に向けて、

道に「頑張れ」などとメッセージを書くため。

そのために、マラソンの10日くらい前から、

学校内のチョークがなくなるという現象が生じます。

(でも、先生も文句も言わず、さらにチョークを置いていく。先生ナイス!)

 

おまじないは小さな紙切れに「小諸到着」と101回書かれています。

小諸は目的地。

101回書くのは、男子が走る距離が101kmだから。

本命の男子の場合には、最後の101回目を「必着」と赤文字で書きます。

部活などのため義理で流す場合には、

101回目も「到着」と黒文字で書いてあります。

だから、お守りが「本命」か「義理」かはこの101回目の文言でわかるのです。

「必着」と赤文字で書かれたお守りをもらった男子の奮闘振りは、

想像にかたくありませんよね(笑)?

 

男子は丸一日かけて走ります。

 

走るときは「絶対完走するんだ」と、念じながら走ります。

疲れたらお守りのチョコを食べ、辛くなったらお守りのおまじないを読みます。

 

お守りをもらった男子は本当に「必死」に走ります。

なぜか?

 

それは、目的地である小諸はリンゴの名産地で、完走できたあかつきには

「君のおかげでがんばれた」という意味でリンゴを渡す伝統があったからです。

 

つまり、女子は好きな男子にお守りで愛を表現し(口では言わない)、

男子は「君のおかげでがんばれた」という意味(口では言わない)の

リンゴを渡すために必死に101kmを走り抜き「男の意地」を見せるのです。

 

このときばかりはヤンキーも目の色が変わります。

私が見た光景にはこんなことがありました。

 

いつもはヤンチャなヤツなのに、

多分好きな子からお守りをもらったのでしょう。

夜中になって、足にまめが出来、つぶれて血が出ているのに、

どうしても目的地まで完走したくて、自分の腰にひもを巻き、

友人に「俺をこれでひっぱってくれ!」と泣きながら懇願していました。

それを言われた友人も「わかった!まかせろ!」と応じます。

漫画にもないような青春劇場です。

 

夜が白み、電車が走る時間になると、勝敗がわかります。

それは、完走した男子と、完走できなかった男子が同じ電車に乗るからです。

 

完走した男子は手にリンゴを持ち、みな満足げな表情をしています。

完走できなかった男子は手ぶらで、どこか投げやりな顔をしています。

 

たしか、男子の完走率は毎年50%程度だったと記憶しています。

 

多分、お守りをもらえた男子の完走率は高かったでしょう。

「何もなし」では、到底走りきれる距離ではありませんから。

 

また、おもしろいジンクスがありました。

それは「3年連続で完走できたヤツは大学入試に失敗する」というものです。

 

今思えば、そんなもの何の根拠もないだろうに。

当時はなぜか信じていました。青いですね〜。

 

高校時代の思い出は、宝箱みたいなものです。

楽しい思い出がいっぱい詰まっています。

 

ずっと忘れていましたが、たまには宝箱を開けて、

甘美な思い出を堪能するのも悪くないものですね。

 

〜カンテイくんのブログより〜

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